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旅の支度 13 カーナビ編 BZN-200 2009.11.23

テーマ:日本一周 - ジャンル:旅行 Tag [旅日記]
日本一周の旅にカーナビ持参というと、風情が無いとか、機械に頼ると位置感覚が把握できなくなってよろしくない、という意見を耳にすることがある。
たしかに、一理あるとは思う。
ナビに頼りっぱなしで、あらかじめナビに登録されている地点を、案内にしたがってただ走るだけというのは、なんとも味気ないし、自分でもそんな旅はしたくない。

小生にしたところで、ナビ派か地図派かと問われれば、間違いなく地図派なわけで、じつはナビの指示通りのルートを走ることなんて滅多になかったりする。
だいたいルート案内させているときでも、目的地の大体の方向と距離を把握するのが目的で、実際にはツーリングマップルから面白そうな道を自分で選んで走るという使い方ばかりだった。
当然ナビの地図はノースアップで固定したまま、ツーリングマップルは全て持参という体制。
(小生の場合は、前半・後半で行程を分けているので、一度に持っていくツーリングマップルは全国の半分ずつ)

要するにカーナビは、現在位置と目的地を把握するためだけに使っていた、といっても過言ではない。
しかし、これだけの用途であっても、ナビがあるのと無いのとでは雲泥の差だ。
特に日没後や(ことのほか多かった)悪天候時など、視界が利かず、周囲の状況が把握しづらい時には、大きな威力を発揮した。

したがって、日本一周の旅にカーナビは邪道か否か、という問いに対しては、小生はこう答えたい。
ナビに頼りっぱなしで旅をするのはたしかに面白くないだろうけれど、現在位置把握のためには、あったほうが絶対に助かる、と。


というわけで、今回は旅に連れて行ったカーナビ、ブロードゾーンBZN-200について紹介したいと思う。
最近のカーナビの主流は、PND(Personal/Portable Navigation Device)と呼ばれる、フラッシュメモリに地図を記録した小型のもので、このBZN-200は、日本で発売されたPNDの中でも最初期のモデルにあたる。
小生がこのBZN-200を購入したのは、2006年前半のことだから、すでにかれこれ3年以上使っていることになる。

サイズは、ちょうどニンテンドーDS Liteと同じくらいの大きさで、実際、持ち運び用のケースにはDS Liteのものを流用して使っている。
液晶は3.5インチのタッチパネル式。
筐体も液晶も、最近のPNDに較べるとかなり小型といえる。

ナビ1
A5版ツーリングマップルとの比較。
サイズとしては、文庫本よりも小さい。

多くのPNDの例に漏れず、設置方法は簡単。
付属のスタンドに固定したら、あとはシガープラグから電源を取るだけ。
VICSにも対応していないし、車速センサーやサイドブレーキセンサーもないので、配線はこの電源線一本だけだ。
ちなみにBZN-200では防水面で厳しいけれど、この設置の簡便さと振動に強いという点から、PNDはバイク用ナビとしても普及してきている。

BZN-200は大容量とはいえないもののバッテリーも内蔵していて、徒歩や自転車でもある程度は使えるようになっている。
手持ちの地図よりも詳細に表示できるため、小生も買ったばかりの頃、実際に徒歩で使ってみたこともある。
しかしこのバッテリーは、電源につないでいる時には、常に充電状態になるという仕様で、必然的にすぐにセルが劣化して使えなくなってしまった。
デジカメやノートPCのように、使わない時にはバッテリーを取り外せるようにしてもらいたいものだ。
このあたり、最新のPNDではどのようになっているのだろうか。

記録媒体としては512MのSDカードを使用し、ナビゲーションソフトや地図データは全てここに記録されている。
最近のフラッシュメモリの急激な大容量化を思うと、512Mの無印SDなんて、すっかり過去の遺物になってしまった感がある。
このあたり、時代を感じさせるスペックではある。
最近ではSD系だけでもSDHC(32Gまで)の普及や、さらに大容量のSDXC(2Tまで)の規格策定もあるし、いっぽうでSSDも身近なものになりつつある。
近い将来カーナビはすべて、耐衝撃性に優れたフラッシュメモリ媒体になるのでは、と思う。
(地デジ録画機能付きのナビはまだしばらくHDDだろうけれど、そもそも車に必要な装備なのか疑問)

ところで小生がBZN-200を購入した最大の理由が、このSDカードを使用している、という点にある。
非公式ながら、MayoPointEditorという編集ツールが出回っており、これを使うとSDカードに記録されている登録地点データを、PC上で編集できるようになるのだ。
特に優れているのは、Googlemapmapionといったweb地図から位置情報を引用して登録できる、という機能だろう。

ナビサンプル2
mapionの地図URL(左)から、ドラッグ&ドロップでMayoPointEditor(右)へ登録。
ちなみにここで登録した地点は、長野県の中村屋キャラバン
これで、中村屋キャラバンへのルート案内が可能になる。

つまり、BZN-200本体を操作しなくても、SDカードをPCに挿しておけば、ネットの情報を参照しながら、ドラッグ&ドロップで位置情報を追加していくことができるわけだ。
とりわけラーメン屋や巨樹などのマイナーな物件の位置情報は、デフォルトのデータにはまず入っていないので、特に重宝した。
小生は出発前にあらかじめ、これらの訪問予定場所を500箇所ほどリストアップして登録地点データを作成し、地域ごとに分けて整理しておいた。
そして整理したデータは、ノートPCに保存しておいて、訪れる地域が近づいてきたら、適宜SDカードへデータを書き込んでナビに反映させる、という使い方をしている。
もちろん出発前だけでなく、旅の途中で面白そうな情報を耳にした場合にも、随時、ネットで場所を調べて位置情報を書き加えていた。
このようにBZN-200は、MayoPointEditorのおかげで、PCやネット情報と非常に親和性の高いナビとなっている。
なおMayoPointEditorは現在では2へバージョンアップし、製作者さまのサイトKEY's True Native Notesにて入手可能。

いっぽうで、BZN-200のカーナビとしての性能は、それほど高いものではない。
経由地を指定したルート案内はできないし、VICSの受信もできない。
そもそも案内アルゴリズムの完成度自体が低く、ナビに従っていると、とにかく交通量の多い主要国道へ連れて行かれて、往々にして渋滞にはまることになる。
しかし冒頭に述べたように、小生の場合、ナビはあくまで現在位置と目的地の確認用と割り切っており、それほど不満を感じたことはない。
周囲に高い建物があったり高架下では、感度が落ちるものの、それ以外では割と精度も高く、前回紹介したCS1Kよりも正確に位置をトレースすることができる。
今のところナビ本体は、小生の要求を充分満たしているので、これからも使い続けるつもりではある。

ナビサンプル2
国道最高所の渋峠での表示。
高度計は正確に2172mを示している。

ただし、ナビに接続している電源ケーブルについては大いに不満がある。
詳しくは6月20日の旅日記で述べたが、シガープラグ内部の絶縁処理が不完全で、ここから漏電、出火という事態に陥った。
たまたま不良品を引いてしまったのか、それとも経年劣化による不具合なのかはわからない。
さいわい、プラグが焦げてケーブルが断線した程度で済んだものの、一歩間違えば車両火災にまで至っていただろう。
現行機種がどうなっているか判らないが、もし同じ電源ケーブルを使っているならば、早急に対応を取ってもらいたいものだと思う。

次回はノートPC、Aspire oneについて紹介する予定。
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